なんで冷やして美味しいお酒と温めて美味しいお酒があるの?

その秘密はにあり!


日本酒の酸には大きく分けて二種類の特性を持った酸があり、冷やして美味しく感じる酸の『冷旨酸』と温めると美味しく感じる『温旨酸です。


冷旨酸の最たる代表は、クエン酸リンゴ酸で、かんきつ類やリンゴや梨などに多く含まれる酸です。


温旨酸は乳酸、コハク酸グルコン酸、そしてアミノ酸です。


昆布や貝類、発酵食品などに多く含まれております。


もっと簡単にご想像頂くと、ただあつあつにしたレモンやリンゴって美味しそうですか?


冷え切ったハマグリのお吸い物やおでん、お味噌汁って美味しそうに感じますでしょうか?



日本酒にも同じ事が言えるのです。


フルーティでみずみずしい生酒は、醸造過程で果実の持つ冷旨酸を多く含んでいるため是非よく冷やしてお楽しみください。


この成分は非常に温度変化に弱い為、少し面倒ですが冷蔵管理頂く事をご推奨します。


逆に旨みが強く、程よい熟成のかかったお酒や生酛仕込み、山廃仕込みといったお酒は常温から50度くらいまでの温度で燗にしてあげると大変美味しく頂けるはずです。


また、お酒の温度とお料理の温度を近しいものにすることもおすすめです。


お刺身や冷ややっこなどには冷酒を、おでんやお鍋には燗酒を。是非一度、お試しくださいね。


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